最近の私は、小学校2年生の息子に腹が立ちまくりで荒れています。
●息子は私が何を言っても、まず一言目に「やだ」と言う。
●気に入らないことがあると無視をする。
●そうかと思えば小さい声で何か言ってきて、こちらが聴こえなかったりすると怒ってくる。
●ご飯は好きなものしか食べない、というか「お腹がいっぱい」と言ってほとんど食べないのに、お菓子は食べたがる。
●家にいると「つまんない」を連発。
もう、ここには書ききれないほど毎日毎日、次から次に私がイライラすることをやってきます!
小学生の子供がいるママなら、あるあるなのかもしれませんが、私なりの息子へのイライラについての考察を書いてみます。
息子に苛立ち始めたタイミング
私は2年前に第二子を出産しました。そのとき、息子は6歳。
それまで一人っ子として、ぬくぬくと育ててきた息子にとっては、妹ができたのは青天の霹靂だったかもしれません。
私は赤ちゃんの世話で忙しいし、寝不足も続く。今までは息子と一緒にゲームしたり、土日は2人で出かけることが多かったけど、そんな時間なんて全くなくなりました。
さらに息子は小学校入学のタイミングも重なりました。保育園に行ってた息子にとっては、小学校は規則が多いし、座っていないといけない時間も長いから、それなりに大変だったと思います。
小学校に入ったら、いきなり息子は反抗的になりました。ネットで調べたり、ママ友の話を聞くと、このタイミングで反抗期になる子供は多いらしい。息子も成長の一環なのかな、と思います。
私は、第二子が産まれるまでは感じなかった息子への苛立ちを、今は感じています。
それは子供が増えたこともあるし、息子の反抗期が重なったこともあるし、いろんなことが原因になってると思います。
息子への不満を書き出してみた
今朝も息子は朝から機嫌が悪く、朝ごはんに何を食べたいか聞いても、無視したり、わざと小さい声で返事したりして、私はイライラ…
息子が小学校に行って、下の娘を保育園に連れて行って、私はカフェに行きました。久しぶりの1人カフェ…
で、私は息子に対しての不満をノートに書き出してみたんです。
- なんですぐ怒るんだ
- なんで出したものを片付けないんだ
- なんで私を放っておいてくれないんだ
などなど。
でも書き始めてすぐに気がつきました。
「これ、全部自分のことじゃん…(ノД`)」
- 私が息子にすぐ怒ってる
- 私子供の頃、出したものを片付けられなくて、いつも母に怒られてた。結婚してからは夫に…
- 私が息子に対して、あれやれこれやれって口出ししてる
うーん。息子への苛立ちは、私のただの投影であったか。と反省した瞬間でした。
子供はコントロールできない代表格
私たちは、身の回りのいろんなものをコントロールしながら暮らしたいと思っています。
自分の体重や美容に関して、仕事量や収入、そして他人の言動も、全部自分の都合に合うようにコントロールできたら、人生は楽になる。そんな風に思いますよね。
でも大抵のことはコントロールが難しい。ましてや他人の言動なんて、コントロールできるわけがないんです。
だけど子供に対しては、コントロールができそうに思えてしまうんです。
自分の分身のようであり、自分よりもはるかに力がない存在。そしてまだ幼児の頃なら、大人が上手に誘導すればコントロールできてしまったりする。
そんな思いがあるので、私は自分の思い通りに動かない息子に対して、腹が立って仕方がないんです。
頭ではこのことを理解しているけど、いざ目の前に息子がいると冷静にいられません。
息子をコントロールしたい気持ちと、息子への投影と、ごっちゃになって、イライラが止まらなくなる〜。
子供を可愛いと思えなくてもいい
最近は私が毎日イライラして、ヘトヘトになっているので、夫は少し心配そうです。
そんな夫が私にこう言いました。
「子供を可愛いと思えない、とか、イライラするのは仕方がない。子供が2人になって小さい子供の方を守らないといけないと思う本能もあると思うし。だからその感情は否定しなくて良いけど、大人だから理性的に振る舞えば良いと思う。」
そうなんです。私は自分の息子を可愛いと思えていないことに、罪悪感を感じていました。
毎日のように息子にイライラして、きつく怒ってしまう。そして息子が寝た後に毎晩、「私はこの子をちゃんと愛せているのだろうか?」と自問自答していました。
第二子が生まれるまでは、息子にイライラすることはあっても、もっと愛していたし大事にしていた気がするんです。でも今は下の子の方だけを大事にしている気がして、そんな母親は失格、ダメだ!と思っていたんです。
それは小さい命の方が脆いから守らねばならないという、動物の本能のようなものもあるのかもしれません。
夫に「子供を可愛いと思えない」ことを否定されなくて嬉しかったです。
息子が私にとって大事な存在であるのは変わらない。だけど今はちょっと離れたいと思ってしまう。私1人で2人の子供を平等に育てるのはキャパオーバー。
これは子供が2人できて初めてわかったことだけど、子供を平等に愛すのってすごく難しい...
息子には申し訳ないとは思うけど、今はキャパオーバーな私を許したいと思います。
下の子がもう少し手が離れたり、息子の反抗期がおさまれば、また状況は変わるのでしょうね^^
投影と罪悪感が生きにくさを作る
私たちは常に身の回りの物や人に対し、自分の投影をしています。
●自分がやってはいけないと禁止していることをやっている人を許せない
●自分が気にしていることを他人に指摘されると怒る
などなど、ほぼ全ての人に対して投影を行なっています。
投影は悪いことではなく、ただ起こってしまう自然現象みたいなもの。だから投影していることに気がついたら、「私はこんな風に思っていたんだなぁ」と理解するだけで、何も問題はなくなります。
とはいえ、投影は時に私たちを苦しめることもあります。他人を許せないとき、責めてしまうとき。そういうときってほとんどが自分の投影を他者に見えてしまい、見たくないことだったりします。誰かを許せないときや責めているときって、自分は幸せではないですよね。
また、もう1つ厄介なのが罪悪感。投影にさらに罪悪感が加わると、余計に苦しくなります。
私の今回の例で言えば、息子に対し、不出来な自分を投影してしまって苦しい上に、私は息子を愛せていないかもしれないという罪悪感が重なって、とても苦しいことに...
このダブルパンチは、日常生活ではよく見られる現象です。
毎日が辛いとき、なんだか生きにくさ、苦しさを感じるとき。ぜひ投影や罪悪感が溢れていないかを俯瞰してみてください。
投影と罪悪感を見つけたら、ただ見るだけ、感じるだけでok。「今の私はこう思っているんだなぁ」それだけでいいんです。