あなたは使命のある人生に憧れますか?
「使命」という響きは、とても力強い。自分にも生きる上での使命があるのなら、知りたいと思うのは当然かもしれません。
また、あらゆる場面で活躍している人たちは、まるで自分の使命を生きていて、熱い情熱的な人生を送っているように見えます。そんな姿を見ると、私も「自分の使命に生きて、何かに打ち込んでみたい!」と思います。
そのためカウンセラーや占い師に、「私の使命はなんですか?」と聞く方が多いのですが、ちょっと待って!本当に他人に使命を聞く必要があるのでしょうか?
使命を教えてもらっても…
他人に自分の使命を聞いた場合、もしも教えてもらった使命が、意に沿わなかったらどうでしょうか?
例えば私なら、「あなたは人助けが使命です。今からでも看護師の資格を取り、医療に携わってください。」と言われても、ちょっと想像できません。
ほとんどの方は、自分に合った仕事や生き方に、自然と流れ着くものです。それは誰かに教えてもらわなくても、今まで自分が興味を持ったことや、偶然就いた仕事などに表れます。
だから無理やり探さなくてもいいんです。それよりも自分と対話し、自分が興味を持ったことを素直に認めれば、自分に合った生き方に必ずたどり着きます。
使命なんてそもそもない
使命は誰にでもある。そう思うこと自体が間違いかもしれません。
私たちには使命なんて、ないかもしれません。
「使命」に縛られて、スピリチュアルジプシーになっている方を見ると、そう思わざるを得ません。
そして使命を探している人はみんな、自分が納得できる使命を教えてもらいたがっています。だから、何回もいろんな人に聞いてしまったり、自分の使命を探し続けてしまうんです。
使命ではなく、やりたいことをやろう
使命を探し求めるよりも、今やりたいことを素直にやるだけで、それは自分に向いている道を進むことになります。
使命に生きられたら、情熱的で、夢中になって、1つのことに打ち込める人生をきっと歩める!と思う方が多いのですが、もしそうだとしても、それって自分で見つけて納得しない限り、意味がありません。
だから使命を探すよりも、好きなことをやる方が、実は手っ取り早くて、人生が豊かになるのです。
使命を知りたい理由
「あなたは大丈夫!上手くいくよ!成功するよ!」という太鼓判をもらえたら、人生は楽になりそうですよね。だから他人から、「あなたこれが使命!この道に進めばOK!」と言って欲しいと思っちゃいますよね。
人生はどうなるのか、誰にもはっきりとはわかりません。明日死ぬかもしれないし、50年後も元気でピンピンして笑っているかもしれません。どうなるのかわからないから不安になります。その不安は、私たちにとって恐怖であり、逃れたくなる感情です。
だからその不安を無くすために、人生は成功するよ!という太鼓判が欲しくなります。私も欲しいです!
だけど残念ながら、他人からどんなに太鼓判をもらっても、不安は消えません。なぜなら、結局未来は見えないからです。
私自身、たくさんの占い師やカウンセラー、チャネラーに、いろんな相談をして、良いことを言われてきても、未来の不安は消えていません。その場では安心しても、すぐに怖くなります。
他人に何を言われても不安になる。太鼓判をもらっても不安は消えない。それは自分を信じていないから。自分を信じていないのだから、どんなに当たる占い師だとしても、他人のことを信じられないのですね。
自分を信じることから始めよう!
使命を知って、情熱的な人生を送ることに憧れているのなら、まずは自分を信じることから始めましょう!
自分を信じる、とは、自分の感覚を信じることです。
あなたが興味のあること。
あなたが子どものころに好きだったこと。
あなたがついつい、いつも考えてしまうこと。
あなたが行ってみたい場所。
あなたがやってみたいこと。
あなたが見た映画の中の気になったこと。
あなたが誰かにシェアしたいこと。
全部、素直に受け止めてみたら、きっと何かが見えてきます。
それは仕事とは無縁に感じるかもしれない。
それは自分が損をしそうなことかもしれない。
それはお金がかかりそうなことかもしれない。
それは周りからは笑われるようなことかもしれない。
でもあなたがやりたいことを、あなたが認めなかったら、誰もそれを認められない。
自分を信じて、一歩踏み出す。
失敗もするだろうし、すぐには上手くいかないかもしれない。
それはカッコ悪いことじゃない。
それは恥ずかしいことじゃない。
明日に繋がる偉大な一歩。
一歩踏み出した人にしか見えない世界。
不安はきっと消えない。
未来はずっと怖い。
不安も恐怖も、消さなくていい。
ずっと一緒に生きていくもの。
不安と恐怖は、生きるための知恵だから。
不安と恐怖心を失ったら、野生の動物たちが生きていけないように
私たちも生きていけない。
動物は不安や恐怖を捨てようとはしない。
私たちも捨ててはいけない。
自分を信じたら
不安や恐怖すら最強の味方になる。
使命がどうの、とか
好きなことがどうの、とか
そんな言葉はどうでもよくなる。
やってみたい!よし、やろう!
子どもみたいに、動物みたいに
素直に行動してみよう。