少し前に「女性性開花」という言葉が流行っていた時期がありました。最近はあまり聞かなくなったので、スピリチュアル業界で、女性性の開花ブームは下火になったのでしょうか。
私は最近「男性性」と「女性性」を2つに分けて考えることが不自然に感じてきました。
先日は男性性と女性性のバランスが、パートナーシップに影響すると書きましたが、ここのところ男性性と女性性について考えることが多いのです。
パートナーシップ・夫婦関係がが上手くいかないのはあなたのせい!男性性と女性性のバランスについて>>
「男性性」と「女性性」の性質
「男性性」と「女性性」は、男性・女性という性別のことではありません。精神的な性質、エネルギーの特性を刺すもので、誰でも「男性性」と「女性性」を持ち合わせているとされています。
よく言われている性質は以下のようなことです。
●男性性のエネルギーのキーワード
創る、論理的、思考、社会、戦う、積極性、計画、リーダー、決断力
●女性性のエネルギーのキーワード
包む、受け取る、受容、優しさ、共感、柔軟、直感、感情
人によって、「女性性が優位だね」とか「男性性ばかり使ってるね」なんて言ったりします。私自身も、「男性性が優位で感情を感じるのが苦手だね」なんて言われてきました。
「男性性」と「女性性」を色に置き換えてみる
男性トイレは青や黒、女性トイレは赤やピンクで表示されていますが、青は男性、赤は女性というイメージがありますよね。
小さい子供に着せる洋服も、女の子に青い服を着せると全く女の子に見えなくなるという不思議さがあります。
これは多分世界共通で、ずっと男性=青、女性=赤としていろんな場面で使われてきたせいもあるだろうし、やっぱりもともと色が持つエネルギーと、男性・女性のエネルギーが似ているからなのだと思います。
「男性性」と「女性性」は、男性・女性という性別のことではないけれど、物質世界では男性・女性に反映されているものです。
なので私は男性性=青、女性性=赤として考えてみたのです。青、赤はオーラソーマの色の言語に置き換えると以下のキーワードが考えられます。
●青のキーワード
冷静、父、手が届かない、大きい、聖なる色(聖母マリアのブローのローブ)、慈悲、第三チャクラ(喉・感情表現・コミュニケーション)、平和
上下ブルーのオーラソーマボトルは、タロットカードの「女教皇」に該当
●赤のキーワード
愛、拒否、怒り、エネルギー、行動、命、キリスト、サバイバル
上下レッドのオーラソーマボトルは、タロットカードの「恋人たち」に該当
こんな風にキーワードを並べて観察してみると、男性性・女性性のキーワードと、青・赤のキーワードは一致しているものもあれば、一致していないものもあります。
この結果を見て、「あれー?男性性=青、女性性=赤というのは間違いなのかな??」と思っていたのですが、そのときふと浮かんだのは「2つに分けようとすることが間違ってる」という言葉でした。
「男性性」と「女性性」はそもそも1つのもの
私たちは物事を白黒つけるのが大好きです。なんでも区別したり、結論を明確にしたがる性質がありますが、白黒はっきりと分けられた方が落ち着くのですね。
だけどそもそもスピリチュアル界隈では「全てはワンネス」と言われています。これって男性性・女性性にも言えることのはず。
社会的に、今までは競争や勝ち負け、ヒエラルキーが当たり前の社会であり、頭で考えて行動し、勝ち抜いて生き抜くことが良しとされてきました。それは協力や共感よりも、隣の人を出し抜いて生きることを推奨するようなもので、分裂を招く社会でした。
だけどこれからの時代は、共感が大事にされ、今までとは違うワンネスの考え方に基づく社会に変化しつつあります。
そのことを説明していくうちに、「競争心・思考の強い男性性ではなくて、共感を大事にする女性性をもっと開花しよう!」というムーブメントが起こったのだろうと思います。確かに男性性・女性性という言葉を使うととてもわかりやすい!
でも男性性・女性性という言葉に分けてしまうことすら、もう分裂になっています。ついこないだまでは「女性性開花」と言われてきた流れも、今はそのことに気がつき変化してきました。
男性性・女性性はそもそも同じ私の中にあるもの。男性性は〇〇、女性性は〇〇なんて2つに分けて考えるのは、もはや時代遅れになってきているのかもしれません。