自分は生きる価値がない
こう考えている方は意外と多いです。こんな風に思いながら毎日を過ごすのは、とても辛いし生きにくいだろうと思います。
では、どういう人間なら生きる価値があるのでしょうか?
社会に貢献している人?
病気や怪我を治す医者?
家を建てる建築関係の人たち?
町を守る警察官?
子供を育てている親?
お金持ち?
美人?
優しい人?
今度は逆に、どんな人間は生きる価値がないのでしょうか?
犯罪者?
役立たず?
働かない人?
嫌われている人?
行動しない人?
これらは本当でしょうか?
例えば犯罪者。犯罪を犯しても、更生して全く違う人生を歩み始める人は多いですし、犯罪を犯す理由もそれぞれ。もしも強盗から子供を守るために人を殺めたお母さんがいたとしたら、そのお母さんは生きる価値のない犯罪者でしょうか?
こう書くと「価値のある人間」というのは、おかしな判断基準だとわかりますね。狭い視野で物事を見て判断をしていると、「生きる価値の有る無し」という限られた見方でしか世界を感じ取れません。
あなたの大切な人は生きる価値がある?
私には家族や友人など、大切な人たちが身近にいます。そんな大切な人たちは、私にとって価値があるのでしょうか?
価値があるから大切に思っているわけではないですよね。価値なんてどうでもよくて、みんな大切な存在です。
例えば私の子供が、今は健康に暮らしていますが、明日何かの事故に巻き込まれて、不自由な体になることはありえます。そしたら、子供の価値は無くなるのでしょうか?
話せなくなったら価値がなくなる?
意思疎通ができなくなったら価値がなくなる?
そんなことはありません。たとえ子供がどんな姿や体になろうとも、私にとって大切な存在であることは変わりません。
では、子供たちは生きる価値のある人間ということなのでしょうか?
そもそもみんな価値なんてない
自分は生きる価値がない、と無価値観を持ちながら生きている人たちは、そもそも、生きる価値のある人間が存在しているという、大きな勘違いをしています。
どんなに有名な人だろうと、どんな偉業を成し遂げた人だろうと、価値なんて無いんです。
誰にも価値なんて等しく無い。だから逆に言うと、誰もが等しく価値があるんです。
禅問答のようになってしまいましたが、価値のある人とない人、という区別はできないということ。
だから「私には価値がないから生きていてはダメなんだ。価値のある人間になりたい!」なんて考える必要はないのです。
あなたはには生きる価値なんてそもそもない
価値なんかなくても、ただ生きている
それだけでいい
それだけで充分