エンパスとは、共感力と感受力が特別に強い特徴のある人のことを言います。
エンパスは他人の感じていることや考えていることをわかりすぎてしまう特徴があり、その特徴から生きづらさを感じる人が多いと言われています。
このページでは、エンパスとはどんな人たちなのか特徴を詳しく書いています。
またエンパス特有の特徴から、どうして生きづらさを感じてしまうのかについても説明しています。
こんな方におすすめ
- エンパスとは何か知りたい
- エンパスの特徴を知りたい
- エンパスだと生きづらいのか知りたい
生きづらい!?エンパスの特徴
エンパスと呼ばれる人たちにはいくつかの特徴があるのでご紹介します。
エンパスの特徴
- 周囲の人の考えていることがわかる
- 周囲の人の感情がわかる
- 他者の考えに沿った行動をしてしまう
- 他者を喜ばす行動をしてしまう
- 他者が言って欲しい言葉がわかる
- 他者が嘘をついていると見抜ける
- 顔を見ただけでその人の人格がわかる
- NOが言えない
- 嫌いな人や苦手な人にもいい顔をしてしまう
- 大きい音が苦手
- 眩しい光が苦手
- 他人が怒る姿が苦手
- 大勢の人がいる場に行くと疲れる
- 他人と話すと疲れる
- 一人でいることを好む
- 寂しがりや
- 芸術や哲学に興味がある
- 自我が強い
- 他者を大切にする
- 赤ちゃんや動物の言いたいことがわかる
- 洞察力が優れている
- 生きづらい
- 疲れやすい
- 他人との浅い関係が苦手
- デジャヴが多い
- 一度に多くのことができない
エンパスとは英語で「empath」と書きます。
「empathy」とは共感性・感情移入という意味があります。
共感力と感受力が強く、他人の感情や考えていることを敏感に察知する特徴があります。
エンパスと言うと、スピリチュアル的な用語と考えいる方も多いのですが、最近では心理学でも有名なHSP(Highly sensitive person)と同じような意味になります。
エンパスの特徴はたくさんあるのですが、ここでは代表的な特徴について詳しく説明したいと思います。
エンパスの特徴1, 周囲の人の感じていること、考えていることがわかる
エンパスの一番の特徴は共感力です。
身近にいる他人の感じていること、考えていることがわかってしまうのです。
良い感情を感じるだけならいいのですが、エンパスの人たちは他人の感情や考えを勝手に汲み取り、相手が喜ぶように行動するという特徴があります。
そのため自分の気持ちよりも他人の感情を優先してしまい、気がつくと心が疲れてしまう傾向があります。
また目の前にいる人だけではなく、テレビの中の人物や、写真を見ても感情や考えがわかります。
顔を見ていなくても電話で話していたり、メールの文面でも相手も感情と考えを読み取ってしまう特徴も。
「この人、霊感があるの?」と最初は思いましたが、霊感ではない!と夫は言い張ります。
でもまるで霊感のように細かいことも言い当てるので、エンパスのすごさを感じました!
エンパスの特徴2, NOが言えない
人の感情と考えていることがわかるエンパスの人たちは、相手が望んでいることもわかります。
そのせいか、他人に頼まれたことを断るのが苦手なようです。
相手ががっかりすることも予想できるし、つい他人の考えに沿って行動する癖のようなものがあるらしく、どうしても断ることができないのです。
そのためなんでも引き受けてしまい、手いっぱいになって忙しくなりすぎたり、ヘトヘトになることも。
なんでこんなに断れないんだろう...と思っていましたが、エンパスの特徴でもあるので、ある程度は仕方ないのかなと思っています。
エンパスの特徴3, 大きい音が苦手
エンパスの人は共感力に優れていますが、五感が普通の人よりも発達していて敏感です。
映画館やライブハウス、他人の大きな声などにびっくりしたり嫌な気分になりやすく、大きい音だけでなく眩しい光も刺激が強すぎて苦手に感じる方が多いようです。
エンパスの特徴4, 他人といると疲れる
他人の感情や考えがわかりすぎてしまい、無意識に相手の喜ぶ行動をとってしまうエンパスは、他人といると疲れやすい特徴があります。
自分が疲れていても、相手が喜ぶなら無理して睡眠を削ってしまったり、ついつい心身を削って奉仕してしまうからです。
しかもNOと言えない人が多いので、どうしても他人と一緒に過ごすと疲れてしまうのですね。
そのため一人で過ごす方が楽で、いつの間にか友達と会うことを避けてしまったり、一人の時間が増える場合も。
自分の両親にも気を使って、疲れてしまうほどです。
気を使っていると神経がすり減って、想像以上に体力が奪われるんですよね。
エンパスの特徴5, 寂しがりや
エンパスの人は一人でいる時間は長くても、実は寂しがりやな特徴もあります。
疲れてしまうので他人と過ごす時間を避けますが、本当は他人と交流するのが好きだったりします。
気の置けない仲の人と過ごすのは好きだし大切にしたいけど、うわべの付き合いや社交辞令的な関係だとただ疲れるだけなのでしんどくなってしまうようです。
エンパスの特徴6, 赤ちゃんや動物の言いたいことがわかる
言葉で会話しなくても相手の感情や考えていることがわかるエンパスは、赤ちゃんや動物の気持ちもわかります!
赤ちゃんの泣き声を聞いて、何を求めているのかわかったり、動物の性格や感情も汲み取ることができるようです。
子供が小さい頃は泣き声を聞いて、なぜ泣いているのか教えてくれるので便利でした(笑)。
エンパスの特徴7, 洞察力が優れている
エンパスの人たちは、何もしなくても他人の感情や考えを汲み取れるわけではありません。
彼らはとても洞察力が優れていて、相手の話し方や仕草、視線、声色などからいろんなことを汲み取っているのです。
カウンセラーや占い師はクライアントの話を聞きながら、細かい変化を見る洞察力が必要ですが、エンパスの人たちはカウンセラー業が向いていると言えるかもしれません。
エンパスの特徴8, 生きづらい
エンパスの人は共感力が優れているだけでなく、とても繊細で過敏です。
なので神経質に考えやすいので、生きづらさを感じることが多くなります。
他人の考えていることがわかりすぎるので、人付き合いも疲れるし、ちょっと相手が嫌な感情を表すと必要以上に気にしてしまいます。
他人とのコミュニケーションは、生きていく上で必要不可欠。なので仕事をするのも子育てをするのも、なんでも人付き合いをしないといけないので、生きづらさは一生抱える課題だと言えます。
エンパスの特徴9, 一度に多くのことができない
神経質な人が多いエンパスは、同時に複数のことを行おうとすると混乱し、イライラしやすくなります。
ですが頼まれると断れない性格もあるので、予定が重なることも多いので注意が必要です。
エンパスの7つのタイプ
エンパスにはいくつかのタイプがあるとされています。
同じエンパスでも、タイプによって特徴が異なります。
エンパスの5つのタイプ
- 身体直感型
- 身体ワンネス型
- 感情直感型
- 感情ワンネス型
- 精神性直感型
- 精神性一体型
- 知的変容型
身体直感型
他人の身体の変化を感じることができるエンパスです。
相手に頭痛や腹痛などを直感的に感じ、体調の変化に気づくことができます。
さらに何故体調が悪化したかの理由がわかることもあるようで、「生活習慣が乱れているから、もっと食事に気をつけたほうがいい」などとアドバイスができることも。
身体ワンネス型
身近な人の身体の変化を、まるで自分のことのように感じます。
つまり目の前の人の不調に同調してしまうのです。
例えば、恋人に「頭痛い...」と言われると、「なんか私も頭が痛いかも」と同調し、実際に体調が変化します。
自分が体調不良なのか、周囲の人の体調不良を感じているだけなのか。
ちゃんと見極めないと、薬の飲み過ぎや生活に支障が出るので注意が必要ですね。
感情直感型
周囲の人の感情の変化を敏感に察知し、汲み取ってしまうタイプ。
感受性がとても強く、芸術に興味のある人が多いのも特徴です。
嘘を見抜くのが得意な人も多いです。
感じたことをそのまま口にしてしまうとトラブルになることもあるので、ありのままに言い過ぎるのは気をつけたほうが良さそうです。
感情ワンネス型
相手の感情がわかるだけでなく、自分もその感情に飲み込まれてしまうタイプ。
イライラしている人が近くにいれば、自分も理由なくイライラします。
よく理由がわからないのに、泣きたくなったりイライラしやすい人は、このタイプである可能性が高いでしょう。
精神性直感型
感情型や身体型とはまた違い、目では見えないものに対しての共感力が高いエンパスです。
スピリチュアルなことに興味が強く、神社好きな型などが多いでしょう。
精神性一体型
精神性直感型と同じ、目に見えないものを感じ、さらにそのものと自分が同調するタイプのエンパス。
霊感があると言われることが多く、スピリチュアル系の職につく人も多いです。
知的変容型
他人の思考や知識を読み取ることができるタイプ。
論理的に話すのが得意で、他人の発言の理由や流れを理解するのが得意です。
そのため初めて聞いた話でも理解力が高く、「なんでわかるの?」と思われるようなことも多いです。
感がいい、頭がいいと言われることが多いでしょう。
どれか一つのタイプに当てはまるわけではなく、いくつかのタイプの特徴を併せ持つ人が多いのだと思います。
意外に多いエンパス
エンパスはとても特殊な人たちと思われがちですが、現在では5人に1人もいるそうです。多いですね!
日本では欧米に比べてエンパスの比率が多いと言われています。
特徴の強さは個人差があるので、エンパスだとしても特徴が強い人もいれば、そんなに特徴に当てはまらない方もいるでしょう。
エンパスとHSPは同じ!?
最近よく聞くようになったHSP。
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で「人一倍敏感な人」という意味です。
新宿ストレスクリニックでは、HSPのことを以下のように説明がされていました。
HSPは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された、学術的に研究が進められている心理学のひとつ。
「感受性が強く、繊細な気質」という点において、HSPとエンパスは同一視されがちですが、現段階ではHSPのひとつにエンパスがあると位置づけられています。
引用:新宿ストレスクリニック
エンパスはHSPと特徴が似ていますが、HSP=エンパスとは言えないということになります。
現時点では、HSPは科学的・心理学的に言われている名称で、エンパスにはスピリチュアル的な目に見えない要素が含まれます。
HSPは特に五感に敏感と言われていて、大きい音や眩しい光、匂い、味、触覚による刺激を機にする方が多いです。
エンパスは病気ではなく性質
エンパスは生きづらさを感じるケースが多いですが、病気ではありません。
生まれた時からの性質であり才能なのです。
共感力が高いことで、コミュニケーションに長けているため、その才能を生かした職業に就くことも可能でしょう。